
ダーツゲームの起源は、14世紀のイギリス、薔薇戦争の頃だと言われています。兵士がワイン樽に向かって弓矢を放つ遊びだったのが、やがて手で矢を投げるようになったそうです。
以降1869年に、イギリスのブライアン・ガムリン氏がこの木の年輪やひび割れなどを使用した得点表を考え出し、それが今のゲームルールの元になったとも言われております。
ダーツの競技は主にハードダーツ(ブリッスル)を使用したゲームとソフトダーツ(デジタル)を使用したゲームの2種類になります。
ハードダーツ

ハードダーツは、天然のサイザル麻などを圧縮させて作ったブリッスルボード(直径が約35cm)にスティールティップと呼ばれる金属製の針がついたダーツで競技するゲームを言います。
よく映画などで登場するものですね。ダーツを投げ、当たった所の得点を自分で数えゲームを競います。
ソフトダーツ

ソフトダーツはデジタルの点数計算のついたプラスティック製のボード(直径が約40cm)にプラスティックの先のついたダーツで競技するゲームを言います。
最近、若者のなかでブームになっていて、一般的にダーツと言ったときは、このソフトダーツのことを指す場合がほとんどのようです。そのくらい人気があります。
その人気の要因は、別名「エレクトリック・ダーツ」と言う名の通り、面倒な得点計算や何種類もあるゲームの種類を簡単な操作で選べるからです。そう、とてもお手軽で面倒くさくないんですね。
■ダーツの矢は以下のパーツで分類されています。
<ポイント>

ポイントとはダーツの先端で、ティップとも呼ばれています。
ハードダーツは金属製、ソフトダーツはプラスティック製になっています。
<バレル>

バレルとは樽の意味で、ダーツ中央の金属製(真鍮、ニッケル、タングステンなど)の部分のことを言います。
投げる時にはこのバレルの部分を持ちますが、ハードが50g以内、ソフト20g以内が規定重量となっております。
<シャフト>

シャフトとはダーツ後部のフライト(羽のこと:後述)を挿す部分のことで、金属製、ナイロン製、グラスファイバー製などがあります。
40~50㍉程度の長さで、ショートやミディアムなどという呼び方でその長さを表していて、その長さによって飛び方が異なるといわれています。
また、フライトを取り付ける構造も様々なものが存在しますが、一般的なものとしては最後部に十字の切れ込みが入っており、そこにフライトを差し込んで固定します。
<フライト>

シャフトに取り付けられた翼(羽)のことで、ほとんどがポリフィルム製になっています。
主流は4枚の翼(羽)ですが、3枚翼(羽)のものあり、形状や意匠の種類も多くあります。
フライトは方向性を正確にするためのものであり、翼(羽)自体が目立つ為、翼(羽)にオリジナルデザインを施したり、様々な形状に削ったり、プレーヤー自らが制作することも多いのです。
一般的に大きいものほど揚力が得られるためふわっと飛び、小さいものほど揚力が少なくなるため、鋭く飛び、安定性は少なくなるとされています。
■ソフトダーツのボードとゲームの基本について。
ラインからボードまでは約244cm
地面からボード中心までの高さ173cm
ボード中心からラインまで298cm
<ボードの得点の見方>

ブルズアイ(ブルとも言います):ダーツボードの中心の丸い部分をそう呼び、シングルブルやアウターブル(外側:赤い部分)、ダブルブルやインナーブル(内側:黒い部分)と分けて呼んだりもします。
得点はゲームの種類によって異なりますが、どちらも50点の場合とアウターブル(赤い部分)が25点、インナーブル(黒い部分)が50点の場合があります。

その他:図の緑の部分をトリプルリング、黄色の部分をダブルリングと呼び、それぞれ入るとボードの外枠に書いてある点数のトリプル3倍、ダブル2倍となります。またその他のグレーの部分はシングルと呼ばれ外枠に書いた点数となります。つまり、外枠に20と書いてあると、緑の部分では60点になり、黄色の部分では40点になり、グレーの部分では20点になるわけです。